『翔ぶが如く』が十巻、やっと最終巻まで来た。半年くらいかかったな。
239頁「政治家や革命家が一時代を代表しすぎてしまった場合、次の時代にもなお役に立つということは、まれであるといっていい。……[その]盛名と同時代に存在しているひとびとには、容易にわからなかった。」
それは会社や、封建的な家族、あらゆる組織にも言える。
ある経営者に「息子さんに後を継がせないんですか?」と聞いた時、「しない」と即答されたことがあった。
潔さと現実的な的確な判断だと感じた。
いはゆる世襲がうまくいくことって、人間の世界で、もしかしたら自然界でも、ほとんどないように思える。
一人の人を取り上げてみたって、どうがんばっても寿命は百年も行かず、働ける期間なんて高々数十年。充足してると言える時間なんてさらに短い。一人に長期間の意思決定を任せるなんて、弊害の方が圧倒的に多いんじゃないか。
結論!人の賞味期限なんて思うほど長くない。地位なんかにしがみつかないで、自分の役割をはっきりさせるべし。
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