先週からこれが世界的な問題になっている。
いや、ずっと問題だった。
正確には、ある出来事をきっかけに大きな問題になった。
特定の教会に毎週通い、その教えを日常的に取り入れている者としての私見。
基本的には、宗教は極めて個人的なもの。
個人の生活にかかわるもの。
個人の考え方や行動に影響を与えるもの。
人はどうしても公の部分を持たないといけない。
むしろ、できる限り公に積極的にかかわっていくべき。
でも、個人が関わる宗教に関して、
公からとやかく言われるべきものではないのだと考えている。
社会に害悪を与えたり、悪影響をもたらす場合を例外として。
分かりやすい例としてどうしてもすぐに浮かぶのは、地下鉄サリン事件。
そんなに大きなことでなくても、
宗教が要因で、個人の社会的なパフォーマンスを落とすようなことがある場合も、
個人とともに、その宗教の評判を落とすことはいたしかたない。
でもくどいようだけど、上の例外を除いて、公から宗教をとやかく言われる筋合いはない。
人が宗教を盾にとって、口実にして、戦争を起こしたり、
平気で人を傷つけたりする場合は例外には入らない。
その宗教が悪いのではないから。
その宗教を信じて、心穏やかに暮らしたいと望んでいる人たちが
最大の犠牲者になってしまう。
そこら辺の区別をはっきりさせず、ごちゃごちゃにして、
関係のない方を非難するのは公正ではない。
表題に対する結論。
今回のフランスの一連の事件に関しては、
非難されるべきは、無作為に騒動を起こして、人の命を奪った個人および団体、
それから宗教を元凶と勘違いしたマスコミ。
さらに、正しい判断をせずに、傷に塩を塗るように、風刺画を掲載してしまったマスコミ。
一般的に大本と目されてしまう宗教は、本当に気の毒だ。
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