テスト結果や成績表を見せたくない/見せない
◇ 事象
夏休みに入りましたが、親御さんは、お子さんの1学期の成績表をご覧になりましたか?
カラーテストや定期考査の結果を見せてもらえているでしょうか?
特に、低学年から高学年、小学校から中学校と、学年が上がるほど、見せてもらえなくなっているケースがあるかもしれません。
過去に接してきた中でいちばん極端だったのは、
親からも、講師からも「見せて」と何度も言われながらも、とうとう最後まで見せず。。。
部屋や机周りにも見当たらず、推測ですが、おそらくどこかで捨ててしまったようでした。
テストの結果や点数、成績表、または日常の宿題を、親や講師に見せたくない、という気持ちや考えは、時として生徒さんたちの中で起きますね。
おそらくここで大切なのは、見せたくない気持ちまたは見せない行動に繋がった考え方と感情、そしてこれまでの経験です。ここに思いを向けて、どう受け止めるかに、今とその後の対処がかかっています。
◇ 生徒の対策
- 結果が出た直後は、良くても悪くても、気持ちや感情が出てきますね。それは人間として自然なこと。大切なのは、特に悪く出た場合には難しいでしょうけど、自分がやったこと、これまでやってきたことの結果として、そのまま受け入れる気持ちを持つことです。周囲のいろいろな影響を受けますが、自分の気持ちは自分のものなので、どういう状態にするかの最後は自分が決められるものです。
- ぜひ知っておいてほしいことが1つあります。
一度またはこれまでのテストや成績が悪かったとしても、あなた自身の価値を下げないということ。逆に結果が良かったとしても、それ自体があなたの価値を上げるものではない、つまりそのずっと先のあなたの価値を決定付けるものではないということです。 - 見せびらかす必要はありませんが、見せる必要がある人にはそのまま見てもらうのが最上の策です。
◇ 講師/親御さんの対策
- 本人が結果を受け入れにくい場合は特にですが、その結果を受け入れるのを助けましょう。
そのためには、大人がまずそのままの結果を受け入れてあげることです。
おそらくご理解いただけるように、特に特性のあるお子さんですと、
これまでの成績の悪さや自分が学校の勉強ができないことを痛烈に感じて、心がズタボロになっていることが多いので、まずは全ての結果と状況の受容から出発です。 - (もし心当たりがあるなら)結果がよくないことを、感情に任せて指摘する、または怒ることはまずやめましょう。いや、やめてください。その時も、その後も誰も得をしません。
- 過去の自分の成績に照らして、または平均点や偏差値など世の中の、実体のない「普通」という基準だけで、良い悪いと決めつけるのをやめましょう。それによって奮起するお子さんなら別ですが、そうでなければ、わだかまりになるだけです。
※100点満点やオール5(10段階なら10)だけが期待している成績ですか?おそらくそうではないはずです。
⇨ではどうするかというと、本人の以前の成績と比べて、上がったところ、維持しているところ、下がったところを指摘して、どれくらいの変化があったのか、受験や検定などの目標に対してどれくらいの達成率なのかを一緒に整理しましょう。
特に大人の皆さんが、上記の対策に挙げたような態度と考え方を持とうと努力していると、
お子さんたちは敏感に察しますので、
自分から成績を見せてくれるようになります。
特に自分の努力が実って、良い結果が出た時は、満面の笑みで見せてくれます!
良かったところを先に行ってから、
「今回はここができなかった」と正直に話してくれるようになります。
この変化をぜひ見逃さないようにしたいですね。
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タグ: LearningCenter, StudyCenter, やる気マイナス, 学習障がい, 成績表・テスト結果, 発達障がい
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