勉強しなさい!しか言われない
◇ 事象
学校から帰ってきたらすぐに、遊んでいるのを見かけるたびに、
「勉強しなさい!」「もう宿題やったの?」と言う/言われる。
⇒数十年、いやひょっとしたらもっと前から、日本の家庭で見られる光景。
いちばん考えたいのは、この声掛け(もしくは脅し)に子どもの実行性があるのか?です。
大人はそう言いたくなってしまう、感情に任せて口を突いてしまう。
そこには、それまでの経緯や理由があるでしょう、きっと。
そういった思いの部分は、ぜひ傾聴セッションで個々にお聞かせください!
ここで押さえておきたいのは、こういった声掛けの結果もしくは効果です。
1日1度言って、子供さんが聞いて取り掛かっているうちは効果があると言えます。
しかし、何度も何日も同じように声を掛けて、動かなくなっていたら、
そこで効果はなくなったと理解して、別の方法や工夫をする必要ができてきます。
◇ 生徒の対策
(最善、理想的なのは)言われる前にやってしまい、大人をびっくりさせる!
何より、今の勉強は自分のためのものなので、自分から進んでやった方が身に付きます。
しかし、これは理想論。。しかもこの記事は「やる気ゼロ」どころか、
「やる気マイナス」の状態での勉強方法を考えるためのもの。
マイナスの状態では、少なくとも自分からやろうとはしないはず。
生徒さんにとって、この状況でできることは
- 勉強をしたくない、なんでしないといけないのかわからない、とはっきり周りの大人に言う。
その質問に何か答えが返ってきたら、一度は心を開いて耳を傾ける。 - いったん勉強する事は捨てて、自分の熱中できることに、
できれば、自分だけでなく、他の人のためになること、喜んでくれることをする!
ということだと思っています。
◇ 講師・親御さんの対策
- 生徒さんから質問が出てきたら、率直に、できる限り楽しい雰囲気で答える。
- 勉強してきて何が役に立っているのかを具体的に伝える
⇒自分で振り返っておくことが必要ですね - (大人にだって今勉強すべきことはあるはずなので)仕事や資格など勉強している姿を見せる
- 自分から動くところまで、計画や方法を助ける
- いったん(一定期間、一定時間) 勉強は脇において、生徒さんが熱中できることを一緒にする
注意!言うべきでないこと、取るべきではない態度
✖「勉強しておけばよかった」の言い方は逆効果になる可能性大です。
「そんな風に言うなら、今すれば?」という反発が出てきます。
✖ 友達やその他のだれかと比較したり、例に出すこと。
追い込まれる側は、基本的に自分と他は違うと思っているので、まったく受け入れられません。
◇ 具体的な事例
少し論点がずれますが、面談での事例をご紹介します。
昨年の話ですが、中学生男子とお母さまが通塾を検討するための面談に来られました。
お話しを伺う中で、たまに質問するのですが、
「将来どんな仕事をしたいとかある?」と尋ねたとところ、
即答で
ー「プログラマーになりたい」
と返ってきました。
もう一歩「そう思うようになったきっかけはある?」と聞くと、
ー「お父さんがリモートワークをしていて、オンライン・ミーティングで話しているのを聞いていて、なりたいと思った」
とのこと。
ー「だから、今は勉強をがんばりたい」と。
その子のお父様は、システムエンジニアでPMをされていて、
そのやり取りをしっかり聞いていたようです。
おじさん講師は泣きそうでした。
職業観として、また勉強するモチベーションとして、あるべき姿だと思いました。
◇ まとめ
日本的に言えば、
相手に命令口調で「やりなさい!」と言ったり、
営業現場での、いわゆる”詰める”のではなく、
山本五十六が言っていたと言われる、以下の言葉になるのだと思います。
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タグ: LearningCenter, StudyCenter, やる気マイナス, 学習障がい, 発達障がい
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