2020/3/9放送 伊集院光とらじおと読売ジャイアンツや日本代表でスコアラーをやっておられた、三井康浩さんのインタビュー。
スコアラーという仕事があることと、何をする仕事なのかも、野球を好きでない人はおろか、野球好きでもそれほど知らないのでないかと思う。
アマチュアでは、「スコアブックを付ける人」そのまま。チーム自体がアマチュアなので、職業になりようがない。
プロ野球チームでは、アマチュア・チームでの役割+選手へのデータ提供や、練習中や打席に立つ寸前など瞬時に、データに基づいたアドバイスをする人、という役割があるそうだ。すごい重要。
というか、一般的な会社の、コンサルタントや営業と同じで、だいぶ属人的というか、個人の力量による違いがかなり大きくなる職種なんだろう。
もっとも印象的だったのは、スコアラーの役割は、
とにかく簡潔に言い切って、プレイに向かう選手の背中を押す、ということ。
- 瞬間勝負に立ち向かう後押し。
- 間違っても、5割くらいの的中率。
- そうでないと、選手から信用してもらえない。
気持ちの負けをなくす
自分なりに、スコアラーの役割を言い換えるとこう言えると思う。2つの側面がある。
1.事前準備
数名のスコアラーがいて、スコアブックを付けることを含め、情報収集をするようだが、他チームの試合も含め、自他チームを問わず個人の癖を見抜く事、個々に伝わりやすい方法。しかもそれらをノートや電子媒体を見ていたら遅くなってしまうので、頭と体に入れて、練習中や試合の中で臨む。膨大な事前準備が必要なのがすぐにわかる。
そんな特殊な職業のことを考えずとも、やっぱり事前準備がしっかりできたプレゼンや商談は成功する可能性が高いし、資料も短時間で迷わず作れる。スケジュールが取れた打合せでこういう話をこういう流れでやろうと考えていると社内で打ち合わせる。場合によっては、ロープレまでできたら安心して臨める。
2.言い切る
事前準備で不安をなくすことが大事だが、100%不安をなくすことはほぼ不可能。不測の事態も起きる。 野球選手ではクセを演出しておいて、本番ではまったく違うことをしてくる人もいるらしい。さすが勝負の世界。
不安要素はどこまでいってもなくならない。しかも、それは言い訳にならない。仕事なので、真剣勝負なので、成果を出すことが役割。そのためには、蓄積してきたこと、その場でわかっていることから、確信をもって言えることを言い切るしかない。自分の結果を出すためにも。仲間に結果を出してもらうためにも。話す相手に(願わくばよい)判断してもらうためにも。
これは身内の人とのやり取りにも言えること。今ちょうど新規事業の立ち上げをやっているので、オープニング・イベントの企画で場所代にいくらかかるとか、このサービスが必要で、初期費用とランニングコストとしていくらかかる、と言ったすり合わせ、稟議がものすごく多くなっています。
そんな時には、比較対象を出来る限り調べて、すぐに違いと金額がわかる資料にまとめて、自分としては「これがベストです」と持っていくと、話が早く、また結果的にいちばんよいところに落ち着くのです。
皆さんにもそんな経験ありますよね?または、うまくいかずに悩んでいたりしますか?
三井さんの、これまで経験を新書にまとめたものも出ています。野球好き以外にはだいぶマニアック過ぎる内容のようです。。。
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