[江戸]時代の日本社会の上下をつらぬいている精神は、意地悪というものであった。
上の者が新入りの下の者を陰湿にいじめるという抜きがたい文化は、たとえば人種的に似た民族である中国にはあまりなさそうで、「意地悪・いじめる・いびる」といった漢字・漢語も存在しないようである。
江戸期には、武士の社会では幕臣・藩士を問わず、同役仲間であらたに家督を継いで若い者がその役についた場合、古い者が痛烈にいじめつくすわけで、いじめ方に伝統の型があった。この点、お店の者や職人の世界から、あるいは牢屋の中にいたるまですこしも変わりがない。日本の精神文化のなかでもっとも重要なものの一つかもしれない。
上の者が新入りの下の者を陰湿にいじめるという抜きがたい文化は、たとえば人種的に似た民族である中国にはあまりなさそうで、「意地悪・いじめる・いびる」といった漢字・漢語も存在しないようである。
江戸期には、武士の社会では幕臣・藩士を問わず、同役仲間であらたに家督を継いで若い者がその役についた場合、古い者が痛烈にいじめつくすわけで、いじめ方に伝統の型があった。この点、お店の者や職人の世界から、あるいは牢屋の中にいたるまですこしも変わりがない。日本の精神文化のなかでもっとも重要なものの一つかもしれない。
司馬遼太郎『菜の花の沖』<二>237頁より
いじめの起源が、江戸時代らしい。
そこから今に至って、自殺を引き起こす要因になったりしている。
宮城谷さんの本なんかで、いじめの場面があったような気もするけど、
日本人の深層心理というか、無意識な感覚の中にあって、
いじめる対象を求めてる人が多いのかもしれない。
でもやっぱりそれは違うだろうと思い直して、
いじめを失くそうとする人も出てくる。
主人公の嘉兵衛のように。
いじめといえば、松本人志さんの指摘。
自殺は絶対ダメ!!!!!
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