白石一郎著 『海将』上 350〜353頁 小西弥九郎と宇喜多直家とのやりとりより
「[侍など]鎧冑に身をかため旗指物などできらびやかに着飾っていても、もとを正せば斬り取り強盗じゃ。そのことを忘れて天下などを論じる者は、贋物と思うたがよい」
…
「弥九郎、一殺多生という言葉を知っておるか
…
合戦を避けるには敵の大将を倒せばよい。大将を失った兵は戦うことをやめる。大将ひとりを倒して、他を生かすのが一殺多生じゃ。…わしの自慢は、家来たちと敵の侍たちを無駄には死なせなかったことじゃ。…一殺多生を常に心がけてきたからじゃ」
政治なんて苦肉の選択の連続なんだろう。日常生活だって同じようなもの。
乗り越えて行くためには、しっかりと立てる基盤、信条・価値観・標準、そういうものがないとね。
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