「とにかく勉強したくない!」
または特定の教科や分野を勉強したくない
◇ 事象
こういった状況は、一時的なものであれば、かなり長く継続する場合もありますが、
生徒さんの気持ちや思考の中に、根強く、また漠然と、どっかりと大きな部分を占める、最も大きなものかもしれません。
◇ 具体事例
最短 約2か月弱で「勉強したくない」⇒「勉強する!」に変わった事例がありました。
とにかく公園で友達と遊びたい!小学生高学年男子。
勉強したくないけど、親に塾に行ってきなさい!と言われた子。
最初はっきりと「勉強したくない!」と言っていたので、
「勉強したくないんだね」と受け止めて「じゃあ、この時間で何をしたい?」と聞くと、
「絵を描きたい」と。
それから数回の授業では、持参の紙やホワイトボードに絵を一緒に書き続けました。
絵を描くためのノートも用意してきて、それに書いた、私の絵も親御さんに自慢げに見せているというお話もお聞きしました。(ちょっと恥ずかしい。。。)
この状況はしばらく続くだろうなと予想していたところ、
意に反して、ある授業回で「勉強する!」と言ってきました。
じゃあということで、2,3年生の算数プリント、
1時間で何枚できるかを自分の中で競うようになりました。
その後もやる気の上下や、遊んで疲れすぎて通塾、友達との衝突の話など様々な状況はありますが、
その都度、自分がどういう状況なのかを伝えてもらいながら、半年以上学習を進めています。
◇ 生徒の対策
→”この気持ちは何か影響が大きそうだ…”と少しでも感じたら、1,2のステップをやってみる!
- 勉強したくないという気持ちを自分が持っていることを認めて、自分の外に出す
(紙に書き出す、友達やおうちの人や学校の先生など大人に伝える) - できるなら、他の人に伝える前に(または信頼できる大人に手伝ってもらって)、
・なぜ勉強したくないか
・その「勉強」とは何なのか
(特定の教科なのか、教科の中の分野なのか、学校の(テストのための)勉強なのか、
はたまた漠然とした「勉強全体」なのか)
・その勉強以外にしたいことは何か
を考えてみよう、書き留めてみよう。
※何もしない、何もしたくない、は避けよう。
◇ 講師、親御さんの対策
- 「勉強したくないんだね」と伝えて、まずは受け止める
(何と声をかけたらよいか見当がつかなければ、このまま伝えてみてください) - 「やらなければいいんじゃない」「一度全部の勉強をやめてみる?」と伝える
- 「生徒の対策」2の分析をやってみるように勧める、そして手伝う。
※生徒さんが自分で考えやすくするために、大人の感情は0にするか、極力入れない
※大人の(子供の時の)失敗談はぜひ伝えるとよいです - 代わりにやりたいことが見つかったときに、それが実行できるように背中を押す、励ます
そして過程と結果を見守る。
→やりたくないこと、苦手なことは小休止。いったん離れてみるのをよしとする。
◇まとめ
注意すべきところは、
◎何もしたくない、何も一生懸命していない状態は極力作らない。
何かに一生懸命やっていたら、今が充実して、次につながります。
やりたいことが変わるのは問題ありませんよね。
考え付く、手近にあるいろいろなものをやり尽くして、
最後に「やっぱりあれがやりたい!」「勉強する必要があるかも」と戻れたら、よいかもしれません。
◎自分以外の誰かにやらされている状況や気持ちをなくす。
自分で選んで決めてやっているんだ、と本人が納得できるようにする。
結果がどうであれ自分がやったことの結果。
(人の道をはずれないかぎり、きっと悪い結果はないでしょう)
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タグ: LearningCenter, StudyCenter, やる気マイナス, 不登校, 学習障がい, 発達障がい
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