幕内さんという、何とも縁起のよさそうなお名前の著者。 『1食100円、「病気にならない」食事』で、1日2食分は1人1食当たり100円のコストで、 十分に健康を維持できる食事を提案してくれている。30日間の献立を写真つきで、この上なく親切な本だと思う。
正直ちょっと1食ずつの量は少なめかもと思いながら、 シンプルでしかも効果を得られそうな献立ばかり。 その基本はご飯とみそ汁!それにお惣菜を組み合わせていく。 しかもそのお惣菜は、全て手作りしましょう!みたいな肩ひじ張った、 強権的なものではなく、 缶詰など手軽に、手抜きできるものも組み合わされている。
みそ汁と言えば、だいぶ前に読んだ『はなちゃんのみそ汁』で、 余命宣告をされた母親が、当時4,5才の娘に、みそ汁を一人で作れるように教えてから、この世の生涯を閉じたと読んだ記憶がある。 そのみそ汁は、自分の延命というか、 少しでも回復させて家族との時間を充実させるため、 それから、自分がいなくなった後でも、娘が自分で生きていけるように。
コロナウィルスがまだまだ気の抜けない中、 免疫の獲得状況を調べる動きが始まっている。 というか、経済を完全に死なせないためには、その動きをするしかない。 日本人は予防の考えに乏しいと言われる。 (歯を大切にしないから、虫歯になってから歯医者に行く。 病気になっても、健康保険があってそこまで医療費がかからないから、 すぐに病院に行きがち) ただ、予防の考え方がまったくないわけではなくて、 日本食の中に見える、無意識の予防はすばらしい。 ここに気を使いすぎて、他には意識が行かないのか??
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