「娘には、人に貸し与えるという経験の前に、所有するという経験が必要だったのだと思う(そもそも所有していないものを、どうして人に貸し与えることができるだろうか)。父親として、娘にそうした経験をさせてやるためには、自分の側にもっと高い精神的な成熟が必要だった。」
(スティーブン R. コヴィー 『7つの習慣』 p.39~40)
ここのところ、我が家の最大の問題は、7歳の娘に向かって何度も、というよりずっと声を荒げていたことだった。特にこの数ヶ月、彼女はいつも親から怒られていると感じていただろう。
「あの子が親の言うことを聞かないから」という責任を完全に一方的に押し付けるつもりはなかった。でも、それは親の「つもり」であって、子どもにしてみれば「なぜこんなに怒られないといけないのか。家に居場所がない」と感じていたはず。
「2人の親が同時に怒ることはやめよう。子どもの逃げ場所を奪うから」というルールは、子どもが生まれた時から決めていたことで、それは守っていたつもりだが、これだけ連続して怒っていたら、2人から同時に怒られているのと同じことだった。
先週末、冒頭に引用した言葉を読んだ。その日の夜、奥さんに持ちかけて、夫婦でしばらく話し合った。そして2つの結論を出した。
1.まずは親自身が怒ることをやめる。子どもの身に危険が差し迫っている時など以外。
2.子どもの人格を尊重する。彼女の時間・権利・責任は自分のもので、選択するのも自分という意識を持てるように助ける。もし自分で選んだ、または失敗した結果、学校に遅刻するようなことが起こったとしても、学校の先生とも連絡を取り合って、そこから一緒に改善していく。
話し合った次の日、娘にもそのまま話した。今までに経験がなかったくらい、素直に聞いてくれていると話していて感じた。
その週末から数日間はとても家庭の中に平安があった。
まず親が怒ることが減った。特に母親は感情をコントロールしている。父親は未熟さを見せている。。。
そして、子どもは自分から動けるようになっている。以前にように癇癪を起こすことも激減した。
でも、今朝はちょっと前のような状態に戻ってしまったようだ。
がんばって付けて矯正していた気持ちの装具に、ふと違和感を感じ、疲れたのだろう。
そういう揺り戻しも込みで付き合っていこう。
7つの習慣―成功には原則があった! スティーブン・R. コヴィー、Stephen R. Covey、ジェームス スキナー、 川西 茂 (1996/12)
The 7 Habits of Highly Effective People: Powerful Lessons in Personal Change Stephen R. Covey (2004/11/9)(There is also a kindle book for original English ver.)
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