・・・・・松右衛門旦那はかねがね「人として天下の益ならん事は計らず、碌々(ろくろく)として一生を過ごさんは禽獣にもおとるべし」と口癖のようにいってきた。ただし、かれのいう天下とは、公共ということであり、さらにかれのいう「益ならん事」とは、工夫と発明のことをさしている。
『菜の花の沖』<四>207頁
『菜の花の沖』<四>207頁
公益の反対は私益。
私益、つまり自分のことばかり考える人生は、きっとつまらなくなるだろう。
それこそ碌な死に方しないだろう。
自分の身の回りと足元をしっかりしつつ、
自分以外の人のために1つでも多くのことができたらいいな。
具体的に、必要とされることを。
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