今までで、初めてわかりやすし、おもしろいと思えた経済学の本。
未だに、なぜ『物語』なのかよくわからないけど。
資本主義が進むと、貧乏も広まる。社会問題となる。
じゃ、貧乏を解決するためには。。。
筆者がいちばんの解決策としたのは、
「金持ちが贅沢品の需要をやめること」。どーん。
まーたしかにわかりやすいし、そうかなとも思うけど、
ちょっと短絡すぎないか??とも。
いちばんズンと来たのは、ロイド ジョージと、彼を育てたおじさんについてのくだり。
そのおじさんは、普通の貧しい靴屋だったのに、旦那を亡くした姉とその子どもを引き取って、
生涯独身を貫いて甥っ子たちを育てることに身を捧げた。
さらには、ロイド ジョージが司法試験を勉強を始めると、ライバルが必要と思ったのか、
一緒に法律を学んだらしい。
「古人も至誠にして動かざる者は未だ之あらざる也と言って居るが、げに至誠の力ほど恐ろしき者は世にあらじ、博厚は地に配し、高明は天に配し、悠久彊(かぎ)りなし、見よ、貧しき靴屋の主人の至誠は凝って大英國の大宰相を造り出し、而して是大宰相の大精神は軈(やが)て四海萬國を支配せんとする事を。」(PP170~171)
んー「至誠の力」。結局人間てここのところが問われるんだろう。
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